投資としての変額年金
変額年金には投資としての一面があることは、既に御存知の通りです。
投資信託という、会社にお金を預けてそのお金を運用してもらい、それによってお金が増減するというシステムとなっています。
運用のプロに任せるので、普通に資金運用するよりも楽という面もありますが、委託という形なので、自分で操作できないという点もあります。
そんな投資信託的な一面がある変額年金において、誰しもがまず気になるところがありますよね。
それは実際の運用実績はどのようになっているのかという点です。
変額年金における運用実績は、当然商品を取り扱っている会社によって異なります。
ですので、全般的な部分での評価というものを重視して見ていくと、どうも「投資型の年金」としてはあまり芳しくないという事が言われています。
これには、確固たる理由が存在しています。
というのも、投資信託、保険の両面で手数料が必要で、さらに運用資金も必要だからです。
つまり、コストがかなりかかってしまうのです。
税金が非課税となるメリットがありますが、単純に運用という面でいうと、苦戦しているというのが全体的な印象です。
実際、三井生命などの大手が変額年金保険から撤退するという動きが近年見られています。
それは、こういった運用面であまり良い結果を得られていなかったという点が大きいようです。
こういった点から、単純な資金運用という一面に関してだけ言えば、変額年金は必ずしも優秀な金融商品ではありません。
なぜそれで注目が高まっているのかというと、変額資金は投資要素だけで成り立っているわけではないからです。
そういった面のマイナスを他がカバーしている商品なのです。
変額年金保険は、投資要素があることから、常に投資信託と比較されます。
金融商品である変額年金保険は、公的年金のような国が取り仕切っている制度ではないので、民間、あるいは郵便局などが取り扱う他の保険、あるいは投資関連の金融商品の一部という見られ方をされているのが一般的です。
年金という体ですが、実質的には年金の要素よりも金融商品という要素のほうが強いのです。
その為、最も形式的に近い投資信託とは比較されやすいと言えます。
変額年金保険と投資信託を比較した場合、どちらが良いと確実には言えません。
メリットデメリットは双方にあります。
変額年金保険は、保険要素があるので、例えば途中で亡くなった場合には死亡保険金が受取れます。
投資信託の場合は、時価での評価となるので、運用実績次第で変動します。
この場合、変額年金の方が確実に支払ったお金は戻ってくるでしょう。
また、長期の運用においても、税金がかからない変額年金のほうが有利という見方をされる事があります。
投資信託の場合、分配金に税金がかかるケースが多いのに対し、変額年金は非課税です。
この点も比較的大きな違いと言えます。
ただ、これだけだと変額年金の方がよさげという感じですが、実は変額年金は投資信託よりコストがかなりかかります。
運用関係費、保険関係費、講座維持費、手数料など、コストが非常にかさむのです。
その為、どうしても運用面でプラスに転じる為のハードルが高くなってしまいます。